宅建士の資格登録の要件は?
さあ、念願の宅建試験に合格しました!
すぐにでも宅建士として活躍したい人も多いでしょう。
しかし、宅建士として動けるようになるには下記の通り、いくつかの関門があります。
宅建士合格 → 資格登録要件クリア → 宅建士資格登録 → 宅建士証取得 → 宅建士!
資格登録要件を簡単にまとめると、
・宅建士合格
・2年以上の実務経験
・欠格要件に該当しない
になります。
その前に、合格した貴方の立場は次のうちどれでしょう?
それにより、進むべきコースが変わってきます。
貴方の立場 | 資格登録できるか? | 備考 | |
1 | 不動産会社に勤務しており、
2年以上の実務経験 がある。 いますぐにでも活かしたい。 |
欠格要件に該当しなければ、すぐに資格登録を行えます。
※但し、不動産会社に勤務していても、一般管理業務(総務・人事・経理等)を行う部署に所属している場合、実務経験とはみなされず、資格登録は行えません。 また実務経験があっても、従業者名簿(宅建業法)に貴方の氏名が記載されていることが要件です。 |
もうすぐ実務経験が2年になるという方は、2年経過後に資格登録をした方が良いでしょう。
※昔の職場で、宅建士が足りないために、従業者名簿への登録ができず、資格登録の手続きが遅れてしまったというような話がありました。 |
2 | 他業種勤務で宅建士を取得したら転職したい。又は不動産会社に入ったばかり。 | 資格登録には2年以上の実務経験が必要です。
実務経験がない場合、登録実務講習を受ければ資格登録を行うことができます。 ※但し、昔、不動産会社で2年以上働いていたなどという場合には要注意です。 資格登録申請時点で、過去10年以内に実務経験が2年以上あることが必要になります。 また不動産会社以外で宅建業に従事していた場合(信託銀行、公的機関等)、実務経験に算入できる可能性があります。必ず確認しましょう。 |
宅建士を取って転職を考えている方、不動産会社等に入ったばかりの方は、すぐに登録実務講習を受けましょう。
受け取れるはずの資格手当をみすみす逃すことになります。 ※私はこのパターンでした。20万円以上も逃してしまいました。 |
3 | 主婦、学生等、腕試しだったので、別に急がない。 | すぐに資格を活かしたいのでなければ、慌てて登録実務講習を受ける必要はありません。試験合格はずっと有効です。
※但し、登録実務講習に関しては、とりあえず早めに受けておこうと思われる方も見受けられますが、受講後10年以内に資格登録をしないと、無効になります。ご注意ください。 |
主婦については、パートでも募集がありますので、考えている方は早めに登録実務講習を受けましょう。
学生の方は宅建士を使える業種に就職するのでない限り、慌てて資格登録を行う必要はありません。 |
こうしてみると、2年以上の実務経験というポイントがとても重要になります。
貴方が働いている会社や部署や時期、年数などによっても手続き方法が変わってきます。
間違えて、貴重な時間やお金を無駄にしないためにも、事前に良く確認し、慎重に手続きを行いましょう。
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