宅建士の年収はどれくらいか?
宅建士ってどれくらいの年収なんですか?とはよく聞かれる質問です。
しかし宅建士は、他で多く見受けられる資格のように、1件いくらの仕事を年にどれくらいやって収入が決まるというものではありません。したがって年収は○○円ですとは答えられないのです。
中には重要事項説明を1件当たりいくらかで行う宅建士もいるでしょう。
しかし大抵の宅建士は何か専業の業務を持っていて、宅建士の業務はそれに付随する仕事でしょう。
不動産業での例を挙げると、
【営業の場合】
契約を取るのが営業の仕事ですが、宅建業法では契約の前に重要事項の説明を行わなくてはなりません。
【業務(契約管理、ローン審査業務等)の場合】
契約書や重要事項説明書の管理を行う部署や、物件のローン審査の準備を行う部署でも一連の流れで重要事項説明を行うことがあります。
【総務、人事、経理等の場合】
宅建士は一つの事務所につき、従事者5名に1名は置かなくてはなりません。
一般事務は通常、重要事項の説明を行わない場合が多いですが、頭数として必要なのです。
上記の例でお分かりかと思いますが、年収は宅建士としてよりも、それぞれの業務の成果や規程で決まります。
営業の場合は成績でしょうし、事務系の仕事は会社の規程や業績等できまるでしょう。
しかし不動産会社の場合は、宅建士に対して、資格手当が用意されているところが多いです。
金額は月額で1万円〜3万円といったところが多いようです。
バブルの時は5万円以上という会社もありました。
もっとも大手不動産や他の金融業だと、数千円程度が普通です。
仮に月額3万円としてみましょう。
それでも、月に給料3万円アップ、年では36万円、通常の年収に加算されるのです。
これは重要事項説明の業務を行わなくても、支給されるようです。
前述の通り、頭数が必要だからですね。
他の資格は持っているだけではお金にならないことがほとんどだと思われます。
宅建士が人気なのはこの点も大きいでしょう。
したがって、宅建士の年収は
通常職務の年収 ➕ 資格手当分
ということになります。
具体的な金額は書きにくいのですが、
平均年収を470万円位とすると、宅建士の資格手当が入って500万円台になりますので、バカにできませんね。
もちろん売っている営業担当の場合は700万円〜1000万円以上という人も大勢います。
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